◎写真は、裏山で撮影したトキワハゼ(常盤爆/ゴマノハグサ科/花言葉:いつもと変わらぬ心)の花です。 ◎見てお分かりのように、色・形ともになかなかの意匠を凝らした美しい花ですが、乾燥気味の荒地でよく見かけますから、庭に持ち込むと厄介な植物かも知れませんね。 ◎よく似た花に、サギゴケ(ゴマノハグサ科)があります。こちらは(トキワハゼとは)反対に、湿潤な場所(例:水田の近く等)を好んで繁茂します。 ◎じゃあ、トキワハゼは乾燥地で咲き、サギゴケは湿潤地で咲く棲み分けを行っているのかと云えば、必ずしもそうではなさそうです。 ◎例えば、サギゴケ(←厳密にはムラサキサギゴケ)が咲いている湿潤地(水田の側)で、トキワハゼが一緒に咲いている光景はよく目にします。 ◎しかし、トキワハゼが咲く乾燥地(例えば裏山)で、サギゴケが一緒に咲いている光景は見た事がありませんから、「トキワハゼ=他の植物が苦手とする乾燥地でもよく育つ」「サギゴケ=乾燥に弱いので、湿潤地でしか育たない」と云う事でしょうか。 ◎先に、『トキワハゼの花は美しいが、庭へ持ち込むと厄介かも』と書いたのは、「他の雑草をあまり見かけない過酷な乾燥地」でも、「種々の雑草が繁茂する湿潤地」でも、トキワハゼの花をよく見かけるからです。 ◎トキワハゼのトキワ(常盤 or 常磐)とは、この花が4月〜11月上旬(←仁尾の場合)まで咲き続ける(=いつでも咲いているかに見える)事を云っており、ハゼ(爆 or 黄櫨)は、トキワハゼの実が“はじける”事に由来します。 ◎因みにトキワハゼの花は、TPへ4月10日に貼ったマツバウンランの花と形が似ているでしょ。それもそのはず、マツバウンランもゴマノハグサ科ですから。 ◎他に、オオイヌノフグリやタチイヌノフグリやムシクサと云ったゴマノハグサ科の花もTPに貼りましたが([TP Pics]に保管されている)、それらの花形はトキワハゼと似ていません。 |